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情報通信管路について

昨今の情報通信網の整備に伴い、国土交通省でも全国的に道路・トンネル及び河川に光ケーブルを設置する為の通信管路を設置しています。代表的なものでは、道路や河川のライブカメラがあります。その他にも各観測所からのデータ通信など我々の生活を守る為に非常に重要な役割を担っています。

耐火防護について

基本的に情報通信管路は車道や歩道又は堤防などに埋設されていますが、トンネル・一部橋梁や高架橋などは橋の底面や側面に管が添架されています。
丈夫な鋼管で添架されていますので、普段はなんら支障はないのですが、トンネル・橋梁で火災が発生した場合、その熱で管路の温度が上昇し中の光ケーブルを溶かしてしまう危険性があります。その対策として行うのが耐火防護になります。

耐火防護の仕組みについて

基本的な構造は情報通信管路にセラミック繊維(耐火防護材)※1を巻きます。その上にステンレス板(外装材)※2を巻き付ける二重構造になります。
尚、上記の構造は電気通信耐火防護法に規定するJIS A1301(加熱最高温度840℃、30分加熱)試験に合格(管路内部温度85℃未満)の製品を使用します。
※1 セラミック繊維
セラミック繊維は耐火防護材として使用しますが、材料となるセラミックがスペースシャトルの外装に使用されている事からも非常に熱に対して強い事がお分かりなると思います。
※2 ステンレス板
ステンレス板(ステン=錆、レス=無し)の意味からも分かるとおり、非常に錆に強く強度もあり外装材に適している材料です。

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